《「中古家電製品」のJIS規格》
2007年4月12日
3月20日、(財)家電製品協会の会議室で「中古家電製品JIS原案作成委員会」が開催されました。「家電製品の安全点検に関する指針」の第1部として中古家電製品を取り上げています。
中古家電製品のJIS原案は既に出来上がっており、その案を検討する場となっていました。「案」の内容は、中古家電製品による事故の未然防止を目的としたもので、メーカーが支援すべき事項、消費者が留意すべき事項が含まれているものの、その中心は中古家電製品取扱事業者が中古家電を販売する前に行うべき安全点検の規定にあります。中古家電製品取扱事業者にとっては重大事件であるにもかかわらず、今回「JIS原案」をはじめて見たとのことでした。主婦連も同様にはじめてでしたが、原案作成には他の団体の方が消費者代表として参画していました。
JISの原案を作成するときには、必ずそのJISを利用する立場の方や利害関係者を含まなければならないことになっています。中古家電製品取扱事業者が含まれていなかったことへの不満もあり、このJISが何故必要なのかに終始し、意見がかみ合わないまま2時間の委員会を終了しました。
消費者としては、JIS規格に沿った点検が行われていることがわかれば、中古家電を購入する時の一つの目安になります。コストを重視した簡単な点検でいいのか、規格ができたことで一歩前進とするのか、などなど…中身について検討すると思って出席した委員にとっては、想定外の意見のやり取りにビックリ。主な意見は下記の通り。委員全員が同じ土俵に立つまでには時間がかかりそうです。
中古家電製品取扱事業者の方は、「JIS原案を正式に見るのは、今日がはじめて。このJISは、中古家電の安全のためなのか、中古家電製品取扱事業者に対する規制なのか。中古家電を販売する時、商売の倫理上、きちんと点検している。家庭内で長期使用している家電の方がよっぽど危険。安全性については、経済産業省の製品安全課と話をしている。消費者の安全のためなら、なんでもする。目的の事故の未然防止には反対しないので、今まで中古家電でどんな事故があったのか、具体的な事例を出して欲しい。点検の仕方によっては、零細事業者から商売を取り上げてしまうことになる」。
事務局からは、「JISは任意規格なので規制ではない。今回は中古家電を販売する前の点検内容についての規格で、家電製品の一般的な安全性とは別。点検内容はコストがかからないように目視の部分を多くしている。点検内容については、この委員会で検討していきたい」。 (M.S.)


