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申し入れ・要望

《「ノンアルコール」の表示に関する緊急要望書》 
2012年1月10日

《酒類業中央団体連絡協議会、国税庁長官、消費者庁長官 宛》

ビール風味飲料に始まったアルコール分0.00%の「ノンアルコール」がブームとなり、チューハイ・カクテル風味、ワイン風味、焼酎風味と次々商品が登場して一大ジャンルとなっています。「ノンアルコール」は、運転時などアルコール飲料を飲めない状況下や、飲めない体質の人などに対して、選択肢の幅を広げる一定の役目を果たしています。しかし、その一方で、アルコールの代替飲料(飲酒の疑似体験ができる飲料)という性格を持つ「ノンアルコール」には、さまざまな危険性があります。

私たちは、酒類とノンアルコールとの明確な識別を求め、申し入れを重ねてきました。その結果、業界として酒類への「お酒マーク」の拡大を決定し、表示に向けて動いていることについて一定の評価はしていますが、混乱を収めるには不十分と考えています。

そんな中、アサヒビールより酒類最大のブランドであるスーパードライと類似した意匠のノンアルコール「ドライゼロ」が発表されたことで、さらなる混乱が予想されます。

私たちは、酒類業界が「ノンアルコール」の危険性をきちんと認識した上で、以下のルールづくりに早急に取り組むことを、強く要望します。

【ノンアルコールについて】

(1) ノンアルコールの定義の規定

(2) 既存のアルコール飲料と同一ブランド(商品名・ロゴ・デザインイメージ)及び類似する意匠を使わないこと

(3) ノンアルコールであることが一目でわかる統一表示の規定

(4) 未成年者を誘引しないよりいっそうの工夫(20歳以上が対象であるとの表示、広告に未成年に見える若者や未成年に人気のタレントを起用しない、アルコールの棚での販売、レジでの年齢確認など

(5) 健康上の理由で禁酒・断酒している人、妊産婦に向けた広告やキャンペーン、サンプリングをしないこと

【酒類について】

(1) 缶入りの酒類については、「お酒マーク」に加え、缶のプルトップの色を変えるなどノンアルコールとの識別性を高めること

(2) 今後、酒類の商品名に、「ゼロ」「オフ」「フリー」を使わないこと



〜「ノンアルコール」の課題の整理〜

【危険性】

(1) 誤認(デザインをアルコール飲料に似せているため、店内、冷蔵庫内、飲料店や自宅のテーブル上で、アルコールと混在している場合に誤認されやすい。とくに重大なのが、ノンアルコールと間違えてアルコール飲料を飲んでしまうことである。ノンアルコールは飲酒運転防止に活用されているだけに、誤認は重大な事態を招きかねない。アルコール飲料で「ゼロ」「オフ」「フリー」と表示されている商品があることも、混乱に拍車をかけている)

(2) 未成年者の飲酒誘引(清涼飲料であるため、法律上、未成年者も飲用できる。「飲酒の疑似体験」から実際の飲酒へと誘引する危険性が大きい。既存のアルコール飲料と同一ブランドのノンアルコールでは、このリスクがさらに高まる。同一ブランドのアルコール飲料を飲む「疑似体験」ができるためである)

(3) 禁酒・断酒中の人の飲酒誘引(アルコールへの依存がある場合は、飲酒の疑似体験ができることから、飲酒欲求が呼び覚まされ、再飲酒を招く危険性が非常に高い。禁酒・断酒中の人にはアルコールを想起させない飲料を勧めるべきである)

【妊産婦に進めることの問題性】

妊産婦に「ノンアルコール」の飲用を勧めるのは、以下の理由から望ましくない。

(1) アルコールの風味を出すために香料などの添加物が多く使われており、胎児や乳児に有用とは思われない。

(2) 女性はアルコールの害を受けやすく、妊娠・子育て期に飲酒習慣から離れることは、公衆衛生上有益である。もし妊娠・授乳期の禁酒に苦痛を感じ、アルコール代替飲料を求めるとしたら、すでにアルコールへの精神依存が生じているということ。宣伝やサンプリングなどで、むやみに助長すべきではない。

【定義の必要性】

チューハイ・カクテル風味のノンアルコールの登場によって、混乱が生じている。そもそもチューハイ・カクテルは清涼飲料とアルコールを混ぜた飲料であり、アルコールを入れなければ清涼飲料である。甘みを抑えたり、味を複雑にしたりはしているが、果実風味のソーダとの違いは何なのか。ノンアルコールの定義を明確にする必要がある。

以上

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