1. おいたち、家族、結婚
2. 新しい婦人運動の幕開け
3. 暮らしに根づいた組織づくり
4. 働く婦人のための「家」づくり
5. “奥さん”国会ヘ……参議院議員生活18年
6. 家庭婦人の団結……主婦連と主婦会館
7. 素顔の奥むめお

台所と政治の直結

 敗戦後女性も参政権を得て、ようやく政治の世界に活動の場が出来るようになった。戦後の混乱期、庶民は暮らしと政治を結ぶ政治家として、奥むめおを必要とした。昭和22年初の参議院議員選挙に出馬、当選した。
 国会の赤じゅうたんを踏んだ奥むめおは、戦前、議員たちに足繁く請願運動を行っていた時代を思い、感無量であったと懐古する。茶の間や台所にある悩みや願い、希望を政治の大きなテーマとして議員活動を続け、選挙の回を重ねるごとにその得票数は伸び、昭和34年の選挙時には、全国7位(60万9437票)の高位当選だった。
 しかし国会の政党化が激しくなり、参議院は中立の立場で国政の審議を行うべきだとする奥むめおの信念が守れない状態となり、昭和40年立候補を断念、三期18年間つとめた参議院議員生活に終止符を打った。



昭和22年(1947)

 

 

暮らしと政治を直結させることを信念に国会活動を続けた奥むめおは、生産者のための省庁はあっても消費者のための省庁がないことを指摘、消費者行政を専管する「生活省」の設置を国会の中でたびたび要望した。このことは、後に経済企画庁の中の国民生活局として実現した。参議院本会議にて

昭和37年(1962)

 

 



大阪にて

昭和28年(1953)


仙台駅前の第一声

昭和34年(1959)


資料



5-a
 ●選挙運動用のたすき

昭和28年(1953)

5-b
 ●著書『台所と政治』

昭和27年(1952)

5-j
 ●主婦連合会入会のしおり

昭和32年(1957)

5-m
 ●主婦連ナフキン(絵:横山隆一)

---結成15周年記念---
昭和38年(1963)

5-n
 ●主婦手帖

主婦連合会が作成した主婦のための手帖。
一冊二十円で売り、主婦会館建設のための募金とした。

昭和25年(1950)
昭和27年(1952)




5-c
 ●経済企画庁に提出した生活省についての考え方

昭和39年(1964)

5-d
 ●「消費者行政の現状」(冊子)

昭和39年(1964)

5-f
 ●出馬断念の声明文

昭和40年(1965)

5-g
 ●主婦会館ごあんない

昭和35年(1960)頃

5-i
 ●主婦会館建設寄付金領収書の束

---みんなの願いが綴じられて---
昭和29年(1954)頃





5-e
 ●主婦会館ニュース

昭和39年(1964)

5-g
 ●主婦会館ごあんない

昭和35年(1960)頃

5-h
 ●主婦会館絵葉書

昭和31年(1956)

5-i
 ●主婦会館建設寄付金領収書の束

---みんなの願いが綴じられて---
昭和29年(1954)頃

5-k
 ●主婦金庫貯金通帳

---実現しなかった主婦金庫のための通帳---
昭和39年(1964)

5-l
 ●主婦会館で結婚式を挙げた人へのお祝い状とお祝いのしゃもじ

---新しい夫婦関係をめざす人々へ---
昭和31年(1956)〜平成8年(1996)

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